日本人は先進国のはずなのですが、慢性的な栄養失調を抱えていることはご存知でしょうか?
1. 食べてるはずなのに空腹感が残る。
2. 最近疲れやすくなってきた。
3. なにかとイライラしてしまう。
もしかすると、これらの症状は日頃の食生活が影響を及ぼしている可能性があるかもしれないのです。
あなたの食生活は問題ないか?確かめてみましょう。
目次
■ 足りない栄養素、多すぎる栄養素
■ 酵素とは何か?
■ 食物繊維の種類と効果、そして摂取方法
■ まとめ
足りない栄養素、多すぎる栄養素
足りない栄養素によっては肥満やうつ、アレルギーになりやすくなるなど様々な不調や病気の原因にもなってしまう恐れがあります。
最近は私たちの耳にも入るようになってきましたが、あなたも、おそらく足りていない栄養素があるはずです。
以下に日本人の傾向をまとめましたので注意してみるようにしてください。
確実に不足しているもの
1,カルシウム
2,マグネシウム(野菜、果物不足)
3,食物繊維
日本人の多くが不足している栄養素がこの3つです。
共通して野菜や果物、魚などに多く含まれる栄養素です。
カルシウムが不足すると骨がもろくなるというのは一般的ですが、それ以外にも倦怠感やイライラ、疲れやすいなどの症状を引き起こすとも言われています。
マグネシウムは筋肉の動きに影響します。
不足すると貧血,不整脈,疲労感,動悸,錯乱,無気力,集中力低下などの症状が出てきます。
食物繊維が不足すると栄養素の吸収が早まり、すぐ空腹感が来てしまい肥満になりやすくなります。
また便秘や肌荒れの原因にもなります。
若い人は野菜嫌いや魚離れが多く、この傾向が顕著だと言われています。
児童虐待やDV(家庭内暴力)の件数が、年々増加しているのですが、その背景には現代人の偏った食生活が関係している可能性も考えられているらしいのです。
年令や性別により不足しがちなもの
1,リン
2,亜鉛
3,ビタミンA
4,パントテン酸
リンはカルシウムやビタミンDの働きを助けるので、骨や血液の活動に影響を与えます。
亜鉛はタンパク質の合成や分解に関係する栄養素で、女性の場合は卵子形成や分泌液の生成、男性の場合は精子数や運動能力に影響します。
ビタミンAは不足すると肌荒れや視力低下につながり、パントテン酸も同様に肌荒れやニキビにつながります。
もっと摂っても良いと思われるもの
1,カリウム
カリウムはナトリウムと一緒に血圧の調整をしてくれていますが、不足すると血圧が上昇するだけでなく腎臓の動きがにぶったり、むくみの原因になったりもします。
確実に摂り過ぎなもの
1,ナトリウム
2,動物性脂質
逆に摂取しすぎているものがこの2つ。
ジャンクフードには過剰な塩分と脂質が含まれていることが多く、若者や子どもにも同様の傾向が見られるということです。
これらから考えると日本人はかなり多くの人が、栄養失調を抱えている可能性が高いことが予想できると思います。
三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)は足りているのですが、ビタミンやミネラル、食物繊維が不足がちです。
加えて、積極的に摂っていただきたいものが2つあります。
酵素とは何か
あなたが健康で美しくダイエットをしていきたいのであれば、酵素の存在とその価値を知ることは必要不可欠になります。
非常に重要な項目になりますので、特に注意して読み進めてください。
そもそも、酵素とはどういうものなのか?
酵素とはアミノ酸を核とした物質で、大きさは5~20ナノメートルという顕微鏡でも捉えられないほどの小さな小さな物質です。
1985年にアメリカのエドワードハウエル博士が「酵素が人の生命活動で何よりも重要である。」と提唱して以来、酵素には強い関心が集まるようになりました。
酵素は生体内の消化や代謝にかかわっていて、他の栄養素は酵素なしでは充分に働くことができません。
また、酵素はミネラルによって活性化されますが、熱に弱く、60度で完全に死滅してしまいます。
1,生野菜や果物、生魚を摂るようにしたり、
2,発酵食品を摂るようにしたりして、
毎日の食事の中で、積極的に酵素を摂っていくことが重要です。
食物繊維について
元々”食べ物のカス”という認識でしかなかった食物繊維ですが、2000年以来から第6の栄養素として、強く重要視されるようになりました。
実は食物繊維と一言で言ってもいろいろ種類があります。
このパートでは食物繊維の種類や効果、適切な摂取の仕方をお伝えしていきます。
食物繊維の種類
食物繊維には水溶性のもの・不溶性のものがあります。
含まれている食物も、効果も少し違います。
1,水溶性食物繊維
多くは果物や海藻に含まれ、食後の血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制します。
また水溶性は胃腸内をゆっくり移動するので、食べ過ぎを防ぎます。
不溶性とも共通しますが、大腸内で発酵が起こるとビフィズス菌等が増えて腸内環境がよくなり、整腸効果があります。
果物や寒天、コンニャクや昆布などに多く含まれています。
2,不溶性食物繊維
こちらは野菜等に多く含まれるもので、大腸の働きを促します。
また、がん予防の効果も期待されています。
水を含むと大きく膨らむので、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便通を良くしてくれます。
よく噛んで食べることになるので、顎の発育や歯並びも良くしてくれます。
穀類、野菜類、豆類に多く含まれています。
食物繊維の効果
・便秘改善
食物繊維を多く含んだ食物を食べると便の量が増えます。
そして、水分吸収しやわらかくなり、大腸管の中を早く通過する働きがあります。
・コレステロール排出
特に水溶性食物繊維は、コレステロールや胆汁酸を吸収します。
・血糖値上昇抑制
水溶性食物繊維は粘性があるので、小腸内で移動速度を遅くし、グルコースの吸収を緩和して血糖値の上昇を抑えます。
※デトックス効果
特にダイオキシン類を吸着して排泄する効果があります。
食物繊維の摂取基準
18~69歳の1日の基準摂取量は17g~19gです。
これがどれくらいの量なのかは、わかりにくいと思います。
目安としてはトマトであれば17個。
しいたけなら5個。
いりゴマなら大さじ2杯くらいです。
これが1日の基準量なので難しさが伝わるかと思います。
意識的に食物繊維を摂り基準量をキープしていきましょう。
まとめ
ビタミン、ミネラル、食物繊維、普段の食生活にこれら3つを意識的に増やしていくようにしましょう。
栄養の偏りはカラダのバランスを崩すだけではなく病気やケガ、心の状態までも影響を及ぼす可能性があります。
美しく健康的な体づくりをしたいのであれば、正しい食生活を取り入れてカラダの外側も内側も健康でいられるように、努力していくことが大事だということです。
あなたの場合はどうか?
しっかり振り返ってみてください。