乾燥肌や脂性乾燥肌に欠かせないのが、保湿クリームによるスキンケアです。
しかし、保湿クリームに配合されている成分はまちまちで、その中には注意が必要な成分もあるのです。
こちらの記事では、保湿クリームで気をつけるべき成分についてご紹介しています。
保湿クリームの配合成分はこうやって確認しよう
基本的な話ですが、保湿クリームの成分を確認する際には、先頭順にどのような成分が配合されているのかを確認してください。
それは、表示されている順番と配合量は比例し、先頭に表示されている成分の配合量が最も多く、表示順が後ろになればなるほど、その成分の配合量が少ないからです。
たとえば、先頭に「水」、次に「セラミド」という表示があれば、水とセラミドの配合量が多く、高い保湿力を期待できる保湿クリームだと判断できます。
反対に、セラミドがいちばん最後に表示されているのなら、セラミドの配合量が少なく、保湿力が弱い保湿クリームだと判断できます。
保湿クリームで気をつけるべき成分とは
保湿クリームにはあらゆる成分が配合されており、ひと目見ただけでは、どの成分が良くてどの成分が悪いのかわかりませんよね?
それでは早速、保湿クリームで気をつけるべき成分について見ていきましょう。
エタノール
エタノールはアルコール成分で、清涼感や防腐剤目的で保湿クリームに配合されています。
そして、ここで注意していただきたいのは、「エタノール」と「フェノキシエタノール」の違いで、前者がお肌に与える刺激が強いのに対し、後者はお肌への刺激が弱いという点です。
とはいえ、肌質によってはフェノキシエタノールでも刺激を感じることがありますので、特に敏感肌の方は、なるべく避けたほうがよい成分だといえるでしょう。
プロピレングリコール(PG)、ジエタノールアミン(GEA)
プロピレングリコール(PG)とジエタノールアミン(GEA)は、乳化剤として保湿クリームに配合されている成分です。
これらの成分が配合されている保湿クリームは、伸びが良くつけ心地が良いと感じることが多いのですが、実は接触性皮膚炎の原因になることがあるのです。
そのような理由から、これらの成分が配合されている保湿クリームには注意をする必要があるでしょう。
パラオキシ安息香酸ブチル(ブチルパラベン)
パラベンには、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンがあり、保湿クリームには防腐剤として配合されています。
つまり、保湿クリームの劣化を防ぐ目的で配合されているということですが、特にブチルパラベンの配合量が多い保湿クリームでは、接触性皮膚炎を起こすリスクがあるとされているのです。
なお、メタルパラベンとエチルパラベンは、パラベンの中では比較的低刺激ですが、敏感肌の方が使用すると肌トラブルを起こす可能性があります。
こう聞くと、パラベンはとても悪い成分のように思えますが、配合量に注意をすれば、それほど神経質になる必要はないでしょう。
それでも、どうしても心配なら、「パラベンフリー」の保湿クリームを選べば問題はありません。
まとめ
今回は、保湿クリームに配合されている気をつけるべき成分についてご紹介してきました。
記事内でご紹介した成分は、誰が使っても危険だということではありませんが、敏感肌の方が使うと肌トラブルが起こる可能性があるため、注意が必要でしょう。
保湿クリームを購入する際には、成分表示をしっかりと確認し、なるべく危険な成分が配合されていない種類を選んでくださいね。