お肌のケア・化粧水や美容液の基礎知識

毎日のお肌のケアに欠かせない基礎化粧品。みなさんはどのような基礎化粧品をお使いですか?また、お使いの化粧品がどのような働きをしてくれているか説明できますか?大まかに説明すると、化粧水や乳液は肌を整えて潤いを保ちます。そして美容液は「ハリ・弾力」「毛穴」「美白」「目元専用」など肌悩みに集中的に働きかけてケアをする役割をもっています。目的に合わせて高い美容効果を発揮してくれるため、さまざまな価格帯の基礎化粧品のうち、化粧水や乳液はお安く購入してたくさん使い、美容液は悩みをピンポイントでケアできる高価格帯のものを使う人が多いようです。
ここで一度、基礎化粧品の基本的な役割と使い方、そして基本的な美容ワードをおさらいしておきましょう。

■化粧水
角質層に水分を与えて潤わせ、滑らかな肌に整えます。主成分は水溶性成分のため、化粧水だけでは水分が蒸散しやすく、油分を配合した乳液などで覆って閉じ込める必要があります。

■乳液
化粧水とクリームの間のもので、肌に水分と油分をバランスよく与えます。浸透しやすいものや、クリームに近い質感のものがありますので、肌状態や好みの使用感で選びましょう。

■美容液
肌を保湿します。また、。悩みにアプローチする訴求成分を配合すると、気になる部分への美容効果が期待できます。とろみのあるリキッドジェル、ミルク、オイルなど、さまざまな質感のものが販売されています。

■クリーム
乳液よりも油分が多く、肌をしっかり保湿し、エモリエント効果1)が高まります。クリーム美容成分をより効果的に配合でき美容液と同じように、悩みへの特別なアプローチのために使われています
※1) 皮膚からの水分蒸散を抑えてうるおいを保ち、皮膚を柔らかくすること。

●ブースター(BOOSTER)
肌を整え柔らかくする成分が配合されており、その後のスキンケアコスメの浸透をよくするため、化粧水や美容液の効果を高めたいときに使います。洗顔後、化粧水の前に使い、導入美容液とも呼ばれています。
●エッセンス(ESSENCE)
化粧水とセラムの間のようなもので、特定の悩みに働きかけるため、基本のスキンケアよりもプラスの効果がほしいときに使います。サラサラして肌なじみがよく浸透性もよいです。
●セラム(SERUM)

エッセンスよりもさらに美容成分が凝縮されており、より集中的に予防ケアをするときに使います。一般的にはエッセンスよりもとろみがあるものが多いです。

 

 

 

美容液は自分の悩みに合うものを使う

 

10代~20代前半ぐらいの人は肌に充分な水分と潤いがあるため、化粧水と乳液だけのスキンケアで済ませている人もいます。20代後半になってくると、少しずつ肌の水分量が減少し、乾燥していきます。乾燥すると肌の代謝に悪い影響を与えて、肌トラブルを招きます。

加齢による肌への悩みは人それぞれ違うため、自分の悩みを解決してくれるものを選んで、毎日のスキンケアに加えましょう。

水分と油分のバランス

高級な美容液を使っているからと、美容液のみ使うことで肌の水分と油分のバランスを壊し、かえって肌へダメージを与えてしまうことがあります。洗顔後の肌には水分と油分の両方をバランスよく与えてあげることが大切です。美容液の目的を考えると、水分と油分をバランスよく補うことは難しいため、ひとつだけでスキンケアをしたい場合は、オールインワンの基礎化粧品を使うことをおすすめします。

 

基礎化粧品を使う順番

 

どんなによいコスメを使っていても、使い方を間違えれば効果がないどころか、悪化させてしまうかもしれません。基本的には、水分を与える→美容成分を与える→閉じ込める→さらにしっかりと美容成分を与えるの順でケアします。

(ブースター →)化粧水→美容液→乳液→クリーム

ただし、メーカーによっては成分や役割により、順番が変わることもありますので、店員さんに確認したり、コスメの説明書を必ず読みましょう。

 

美容液のつけ方

 

美容液の付け方もメーカーによって適切な方法がありますが、基本的には、他のスキンケアアイテムと同じように、肌を摩擦して傷つけないように、適量を優しく顔になじませます。適量を手に取って両手のひらに軽く伸ばしたら、顔全体になじませます。こするのではなく撫でるようにし、優しくハンドプレスをして浸透力を高めましょう。乾燥が気になる部分など、重点的にケアしたい部分には重ねづけをします。美容液のあとは時間を置かず次のスキンケア(乳液など)を塗ります。

 

美容液を使う頻度

美容液は肌の不調を感じた後に使うものではなく、不調になるまでに、肌トラブルの予防のために使うものですので、日頃からケアすることがおすすめです。美容液は毎日使っても構いません。ただし、初めて使う美容液で肌の調子がよくなる高揚感を感じても、そのうち肌の調子がよい状態になってくると、効果を実感が鈍くなります。また、毛穴対策成分や美白対策成分は刺激を感じることがあったり、生理前や季節の変わり目などの敏感な時期には荒れてしまうことがあります。
全ての化粧品に言えることですが、肌の状態に合わないと感じたり、合わなくなったと思うコスメは無理に使わず、常に肌のコンディションに合わせて使うようにしましょう。