入浴料はお風呂に温泉成分や有効成分を溶かして香りや色、肌触りによってリラックス効果を与える他、美容効果を高めます。保湿、血行促進、疲労回復などにより身体を癒すこともできますよ。
入浴料を使ってお風呂で楽々リラックスしませんか?入浴料には錠剤、顆粒、液体などのさまざまな形態がありますので、効果やタイプに合わせてご利用ください。

入浴料の種類

無機塩類系入浴剤

一般的に販売されているのはこの無機塩類系の入浴料です。温泉成分の硫酸塩、炭酸塩など主に塩類が含まれていて血行を良くします。
各地の温泉名を商品パッケージに記載してものもあり、温泉地でもお土産として販売されています。効果: 皮膚の浸透圧を高め、リラックス効果をもたらします。また、古い角質を取り除き、肌を滑らかにする効果もあります。

血行促進効果

硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム

皮膚清浄効果

炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸ナトリウム
炭酸ガスを発生させる入浴剤の効果

炭酸水素塩ナトリウムの一種で、お湯に溶け込んだ炭酸ガスが皮膚内に浸透し、末梢血管を拡張させて血流量を増加させます。同温度のさら湯よりも湯温を2〜3℃高く感じるとされています。

スキンケア系入浴料

入浴によって水でうるおった角層の状態を維持するために、油性成分で入浴後の皮膚表面からの水分の蒸散を防ぎ、保湿成分などを効率的に吸着、浸透させます。また、保湿成分や栄養成分、ビタミンなどのスキンケア成分が含まれているものもあります。
細胞間脂質類似成分などの油性成分、さらに水性成分としてアミノ酸などが配合されています。肌の保湿や栄養補給を行い、肌の状態を改善します。乾燥肌や敏感肌の方に特に効果的です。

薬用植物系入浴料

保湿、血行促進、消炎、鎮静などに効果がある植物として、トウガラシ、ショウキョウ、ウイキョウ、カミツレ、シャクヤク、ユズ、モモノハなどが用いられます。その他の薬用植物やその抽出物、またはそれらの有効成分が配合されているものもあります。
効果はそれぞれの含有成分によって変わりますが、多くの薬用植物は芳香成分を含み、精神的作用をもたらします。抗炎症作用や抗菌作用など、植物の薬効を活かして肌トラブルの改善や予防を行います。

酵素系入浴料

入浴による皮膚の清浄作用は無機塩類によって高められますが、さらにパパインなどの酵素や、酵素を含む天然成分が配合され、皮膚表面の皮垢を取れやすくする入浴料です。
酵素は水の中では酵素活性の維持が難しく、剤型としてはほとんどが粉末、顆粒、錠剤タイプです。肌表面の古い角質をやさしく取り除き、肌を柔らかくし、つややかにします。また、酵素が皮膚の新陳代謝を促進する効果もあります。

清涼系入浴料

メントールによる冷感、ミョウバンなどの収れん作用によって、とくに夏場の入浴を快適にします。ピーパーミントやユーカリなどの清涼成分が含まれることもあります。液体、粉末、顆粒タイプなど多くの剤型があります。清涼感を与え、リフレッシュ効果をもたらしたり、血行を促進し、疲労回復やストレス解消にも役立ちます。