なぜ爪が弱くなる?原因を知ろう

爪が割れやすい、欠けやすい、薄くなる…。そんな悩みはありませんか?爪が弱くなるのはいくつかの原因があります。
最も多いのが「乾燥」。爪も肌と同じく水分を必要としていますが、手洗いやアルコール消毒、食器洗いなどで日常的に乾燥しやすい環境にさらされています。水仕事のあとにハンドクリームやネイルオイルを塗らずにいると爪の水分が奪われ、もろくなってしまいます。

最近では「栄養不足」によって爪が弱くっている人も多いです。特にタンパク質やビタミンB群、鉄分、亜鉛などは、健康な爪をつくるために必要な栄養素ですが、偏った食生活が続くと爪が薄くなったり、白い斑点が出ることもあります。
「摩擦や衝撃」も大きな原因のひとつ。爪先を使ってシールをはがす、段ボールを開けるといった日常の動作で爪は知らず知らずのうちにダメージを受けています。

見落としがちなのが「洗剤や除光液などの化学物質」も爪を弱くする要因です。日常的に強い洗剤にさらされると、爪表面の油分が奪われて乾燥やひび割れにつながります。ネイルを頻繁に塗り替える人は、除光液の使いすぎにも注意が必要です。
日常のちょっとした工夫から少しでも爪を守ることができますから、自分の生活習慣を見直してみましょう。

毎日の習慣で差がつく爪を傷めない生活のコツ

爪の健康を保つために一番効果があるのは、高価なネイルケア用品ではなく、普段のちょっとした行動や気づかいです。毎日なんとなく過ごしている中で知らず知らずのうちに爪を痛めていることがあります。

たとえば水仕事をするとき。つい面倒で素手のまま洗い物をしてしまうことがあります。洗剤やお湯に長時間触れると、爪の油分や水分がどんどん失われてしまい、爪が乾燥して割れやすくなったり二枚爪の原因になることも。爪の荒れがひどい人はゴム手袋をつけるなど、手を保護するようにしましょう。

気をつけたいのが爪を道具代わりに使ってしまう癖。シールをはがすときや段ボールを開けるとき、つい爪先でやってしまうことがありますね。簡単に剥がせるシールやラベルでも思っている以上に爪にはダメージを与えています。できるだけピンセットやカッターを使うようにすると爪が傷みにくくなります。

保湿もとても大切です。手を洗ったあとや寝る前にハンドクリームを塗って、さらにネイルオイルを甘皮の部分に塗るだけで全然違います。オイルを少しマッサージするように馴染ませると血行も良くなって爪の成長も助けてくれます。

こういった小さなことの積み重ねが、数週間後、数か月後の爪の状態にしっかりあらわれます。特別なことをしなくても、毎日の中で少しだけ意識してあげることが美しい爪を保つ一番の近道なんです。

正しい爪の切り方とファイリング方法

爪の正しい切り方と整え方を知っておきましょう。自己流でやっていると気づかないうちに爪を痛めてしまっていることもあります。特に「深爪」は、爪が生える部分にもダメージを与えてしまいます。白い部分がなくなるほど短く切ってしまうと爪の先が指の皮膚に食い込みやすくなり、炎症や巻き爪の原因にもなります。爪を切るときは白い部分を1~2ミリほど残すのがちょうどいい長さです。

切ったあとのファイリング(やすりがけ)も大事な工程です。爪切りで形を整えようとするとどうしても切り口がガタついてしまい、そこから割れたり欠けたりすることがあります。仕上げにネイルファイル(爪やすり)を使って整えることで、爪先の負担が軽減されます。やすりをかけるときは、一方向に優しく動かすのがポイントです。往復がけをすると爪の層がはがれやすくなるので、「左から右へ」またはその逆、どちらか一方にゆっくり削るようにしましょう。

形については、スクエアオフ(先端をまっすぐ整えて、角を少し丸くする)が他の切り方に比べて割れにくくおすすめです。丸く削りすぎると端が弱くなって欠けやすくなることがあります。無理に力を入れず、乾いた状態で作業するのも大切なポイントです。お風呂上がりなど爪が柔らかいときは形が整えにくく、かえって傷つけやすくなります。
丁寧に切ってやすりで整える。このちょっとした一手間が爪を美しく保つための基本です。慣れてしまえば難しいことではないので、ぜひ日常の習慣を見直してください。

おすすめのネイルケアアイテムと使い方

爪をきれいに保つには毎日の保湿や補強ケアを心がけましょう。
忙しい毎日でも取り入れやすいおすすめのネイルケアアイテムと効果的な使い方をご紹介します。

ネイルオイル

乾燥は爪が割れやすくなる主な原因です。特に指先は水や洗剤に触れる機会が多いため、気づかないうちに乾燥が進んでいます。ネイルオイルは爪の根元や甘皮まわりに潤いを与えて保護してくれるアイテムで、日々のケアに欠かせません。使い方はとてもシンプル。オイルを爪の根元や側面に塗り指でやさしくマッサージするだけ。就寝前に取り入れると睡眠中にしっかり浸透して保湿効果が高まります。最近ではペンタイプやロールオンタイプのオイルも多く、外出先でも手軽に使えるのが便利です。

爪の補強コート

爪が薄くて欠けやすい、折れやすいという方にはベースコートやハードナーなど補強用のネイルコートが役立ちます。透明なマニキュアのような見た目で自然なツヤも出せるのでネイルをしない方にもよく使われています。爪の表面を薄く覆うことで外部からの衝撃や乾燥から守り、爪が折れにくくなります。使い方は週に1〜2回程度、爪の表面を整えたあとに塗るだけ。何度か繰り返すうちに爪にハリや強さが出てきたと感じられるようになります。

ハンドクリーム

手の乾燥を防ぐことも爪を守るためには欠かせません。手洗いやアルコール消毒のあと肌だけでなく爪まわりも水分が失われやすくなります。そんなときはハンドクリームでこまめに保湿する習慣をつけましょう。特に指先や爪の根元にもしっかり塗り込むことで爪とその周辺の皮膚をしっとりと保つことができます。ネイル専用の高保湿クリームを使うのも良いですが、普段お使いのハンドクリームでも十分効果があります。使いやすい場所に常備しておくと忘れずにケアしやすくなります。

爪が弱い人がやってはいけないNGケア

一方で、爪が割れやすい、薄い、二枚爪になりやすいといった悩みがある場合は、気をつけるべきケアの「やり方」があります。良かれと思ってやっている習慣が実は爪を傷つけてしまっているなんてことも。
爪は小さく繊細なパーツでもあり、外部からの刺激にとても敏感です。普段のケアの中で「やらないほうがいいこと」を知っておくことが爪を守る第一歩になります。正しい方法でいたわってあげれば少しずつ健康で強い爪へと変わっていきます。

爪切りの使い方

パチンと一気に切ってしまうと爪に大きな圧がかかってしまい、亀裂が入ったり割れやすくなったりします。特に爪が乾燥しているときやすでに薄くなっているときには要注意です。長さをある程度爪切りで整えたあとネイルファイル(やすり)で形を仕上げる方法。急いでいるときでもできるだけ力をかけず、ゆっくり丁寧に切ることを心がけましょう。

ジェルネイルの頻度

ジェルネイルは見た目がきれいで長持ちする反面、オフの際に爪表面を削ったりアセトンで乾燥させたりと爪に負担がかかる工程が多く含まれています。連続して何度も繰り返すと爪が薄くなりやすく回復しにくくなってしまうことも。どうしてもジェルを楽しみたい場合は2回に1回は爪を休ませる「お休み期間」を設けましょう。

爪の表面を磨きすぎる

ピカピカに仕上がるバッファーは魅力的ですが、過度に使うと表面の保護層が削れて爪が弱くなってしまいます。月に1〜2回程度を目安に控えめに使うと安心です。