化粧水について「化粧水の種類を知ってきれいをプラス!」で紹介しましたが、洗顔後に化粧水をつけるだけでは、肌表面の水分が蒸発し、乾燥を防ぐことはできないため、乳液やクリームで蓋をする必要があります。
乳液やクリームは皮脂膜の役割を果たし、潤いを保ってくれる効果があります。これをエモリエント効果と言いますが、これによって肌表面の乾燥を防ぐこと以外にも良いことがあります。

液体が蒸発するためには熱が必要です。肌から水分が蒸発する時も周囲の熱を持っていってしまう「気加熱」によって、肌表面の温度が低くなります。
乳液やクリームを塗ることで、水分の蒸発を防ぐとともに、気加熱の発生も抑えられて肌温度の低下を防いでくれます。

特に冬は寒く乾燥しやすい季節。乳液の後にクリームを塗って、しっかりと保湿、保温することでお肌を守ることができます。例えば気温10℃の外気の下で、クリームを塗るのと塗らないのでは肌表面の温度が1.5℃も違います。

 

乳液とクリームの違い

乳液とクリームの一番の違いは油分の種類です。
乳液は化粧水とクリームの中間的な成分で作られていることが多く、みずみずしく、皮膚によく馴染みます。スクワラン、オリーブ油、ホホバ油、シリコーン油といった流動性油分を多く含んでいます。
クリームは固形成分やロウ類の比率が高く油分が多いため、エモリエント効果が高いのが特徴です。

乳液

肌に水分と油分をバランスよく与えることができます。日中用や夜用といった分類で紹介されることもあり、日中用は紫外線カット剤が配合されていることがあります。
また、さっぱり、しっとりといった使用感が違うものもあります。

クリーム

乳液より油分が多く、特に油分を与えて肌の潤いを保ちます。乳液だけのときより、化粧水の蒸発を防いで肌の保湿効果も持続します。
機能を持つクリームは安定的なゲル化や乳化によって効果的に訴求成分を配合することができるからといわれています。
同メーカーでも、年齢や肌質、季節、生活環境によって複数の使用感、タイプのものが販売されています。

 

乾燥する季節は乳液だけでなく、クリームもつけることで、より乾燥を防いでくれる効果が期待できます。